「出島はあれだ...カステラを切ったような形をしている...」

正月以来の日本に帰って今日上海に戻ってきた。名目はいわゆる家族旅行で九州に行ってきた。九州初めて。たのしー

以下久々の家族旅行で再発見した私の家族の異常性を書き留めておきたい

・ラーメンを食べる時、スープを飲み干してからトッピングを拾い、最後に麺をパクパク食べる父
・旅館のデキないかんじのホール担当を捕まえ「この鍋の豚肉は何を食べて育った豚なんですか?」などとどうでもいい質問を繰り出し、スタッフを困らせる母
・看板に書いてある文字は全て無意識に発声する父
・「九州において..焼酎以外の酒を呑むやつは男ではない...」などと言う焼酎キライな父
・「寒い」という理由で露天風呂を拒否し、5分で温泉から出る父
・「なにか...おもしろい話をしろ..」という母の最低のフリがまかり通る移動中の車内
・「出島はあれだ...カステラを切ったような形をしている...」バームクーヘンとカステラは同じものと認識している父
・「ラスク...?カステラのことか..」ラスクとカステラは同じものと認識している父
・実姉とほぼ15年まともに会話していない私
・旅館の卓球で「オイ!メガネ坊や!トーシロはすっこんでな!」などと息子をマジ煽りする、勝負事になるとアツくなる卓球未経験メガネ着用者の母
・もちろん勝つまで延長試合ルールにし、勝てば「飽きた。帰る。」という母
・淡々と速攻サーブを仕掛ける父
・家族旅行で峠を攻める父
・地方の手作り感ある情報館の催し物のクイズ企画を「難易度が高い..つまらん...」と評価する母
・「ここから昨日泊まっていたホテルが見えるぞ...!」ともう家族は誰もいない客室の窓に手を振る父
・父の還暦祝い(錫のぐい飲み)が完全に私と被る姉
・道中で牛の牧場沿いの道路を通った際、「佐賀牛佐賀牛だ!」とテンションを上げる母※長崎にて
・博多で単独行動できるスケジュールを組み、なにはともあれ***に入り嬢に地元のおいしい店やおすすめスポットを聞きだしてから出かける、江戸時代の旅人のようなやり方で旅行をする私



ほんとどいつもこいつも頭おかしいんじゃねえの

最近の話

ちょっと今現在の懸案事項をまとめとくか。しかし実名メディアであるゆえふさわしくない表現も飛び出すことだろう。その際は伏字というテクニックを使う。

 

・仕事が忙しい

もはや慢性化していて目新しくもないトピックなんだけど、忙しさの質が一味違ってきてる。ZANGYO時間がどうとかいう文句は言い飽きた。そうではなくてこれまでとは異なるタイプの案件が増えてきて新鮮な、なんと新鮮な気持ちでZANGYOしているのだ。

実現するのかどうか不透明な、というか立ち消え率2万%の案件ではなく確実性が高い具体的なやつが連続していて大変好ましい。それだけに*****ことや*******なこともあるけど、実現するなら全然良い。許す。私は元来心が広い人間なのだ。

 

・引越しの危機

現在のマンションの家賃が上がる。徒歩2分の最寄り地下鉄駅に新たに2本も接続したからだろうか。とにかく家賃が激ヤバ高騰する。引越ししなければならなくなってしまった。

期限は約1ヶ月後。マジマジ。1ヶ月後。4月上旬までに新たな家に住んでいなければならない。キツいなー

会社の位置・自転車通勤できる距離・いい感じに中心地から離れていて家賃が安そう・などの条件でインターネットするとそれなりの結果が出てくる。でもなんというか、今住んでいるところからそう遠くない場所ばかりだ。ていうか近所だ。

バカみてえだぜ。わずか1キロ半の距離で引っ越すアホがどこにいるんだよ。どうかしてるんじゃねえの。だが悩んでいるヒマはないのだ。

 

・父への手土産

いろいろ忙しい中日本に帰る予定までできてしまっている。父親の還暦祝いを調達しなければならない。やべー引越ししてる場合じゃねーよ。

これに関してはもう再来週に迫ってきている。残る週末はあと2回しかないが今週は恐らくZANGYOで潰れる。オ、オエーーッ!!(お仕事楽しいよ!という意味の四国の方言)

 

・釣りに行きたい

釣りに行きたい。切実に。この間の連休で釣り道具セットをある程度買い揃えたが肝心の釣竿がまだ手に入っていない。じっくり選んで趣味を組み立てる予定だったが引越し完了まで一時凍結だこれは。荷物を増やすのはクールな男のやることではない。

 

アクアリウム全滅

**の名前をつけたエビを買っていたが全部死んだ。いわゆるパイロットフィッシュのつもりだったので計画通りである。なんの感情も動かない。しかしいい感じに水質が整ってきて(たぶん)いるのに肝心の熱帯魚を入手できていない。クソ。

う、ウエエーーッ!ゲロゲロゲロッ!(お仕事楽しいです!という意味の四国の方言)

 

・酒量が増える

一時期、通勤用自転車流星号が故障して徒歩通勤していた。呑気なもんだ。

その際帰宅までに点在するコンビニでビールを買い集めては飲みながら帰っていた。

そのクセが抜けず、流星号の修理が完了した今でも帰宅時にビールが無いと幼児後退し、迷子になり、タクシー強盗をしてしまう体になってしまった。

まあ飲んでりゃおとなしいもんなんですけどね。俺が死んだら高級食材のような肝臓が摘出されるのだろうな。ウンウン。

 

・めちゃくちゃラジオを聴いている

関西在住の人間より関西ローカルラジオに詳しくなってしまった。youtubeよ、永遠なれ。インターネット規制してる共産党マジ****

 

ああーー寿司食いてーー

スタローンと私

スタローンと言えば映画にクソ疎い話にならねーお前らでも何のことかわかるよな。そうだ。シルベスタースタローンのことだよ。
そしてスタローンと言えばその対、阿に対する吽。コーヒーに対するタバコ。ザリガニ料理に対する薄手のビニール手袋*2。と言えば そう、アーノルドシュワルツェネガーだ。連想ゲームさ。
6歳ごろから10代後半まで私は根っからのシュワ党だった。
逆にわたしの母はスタローン党だ。

わたしの母のスタローン愛は並々ならぬもので、中学生当時にロッキーを観て感激。以降しばらく早朝に生卵を湯呑で丸呑みし、水不足が慢性的な香川県に多く点在するため池の周囲を走り回っていたという逸話を幾度となく聞かされていた。自己投影のスクリーンをエイドリアンでなくてロッキーの方に照射する中学生女子、モテるわけねえんだよな。


かくいう私は物心つく前にアスタラビスタ・ベイビーでハートを撃ち抜かれて以来、生涯ベスト映画は決まってターミネーター2である。当時90年代はまだテレビの映画番組が盛んな時期で毎週のようにプレデターバトルランナー、トータルリコールやジングルオールザウェイ、6デイズが放送されていてシュワにのめり込んでいた。
スタローン党代表の母親はそんな幼い私をどこか悲しいまなざしで見つめ、「作られた筋肉は美しくない」としょっちゅうたしなめられていた。スタローンもそうとうステロイド打ってるんじゃないですか。母さん。

別にスタローン映画が嫌いだったわけじゃないんだ。むしろ心に残るスタ映画の傑作を初めて観たのもこの時期で、特にランボーは今も大好きさ。ただロッキーにしろランボー1にしろ、小学生な俺には人生の苦味を旨味と感じる感受性は育ってなかったってだけさ。

そんなこんなで多感な10代後半を迎え、スタローンも2000年代はすっかり過去の人になりシュワ氏もカリフォルニア州知事キャラでハリウッドがさみしかった時期に突如ロッキーザファイナルが公開され、我が家の枯れかけたシュワ対スタローン抗争に再び火が付いた。
角淳一と同い年の過去のハリウッドスターがボクシング映画なんて、は!笑わせるぜ!まあ一応観て話のタネにでもするか!なスタンスで今はもう閉鎖した映画館・奈良シネマデプト有楽に赴いた俺は、ラストの試合シーンでスクリーンが見えないほど号泣していた。それはもう号泣中の号泣で嗚咽を漏らすとはこのこと、ってな号泣だった。もし初孫が産まれてもここまで泣く奴はいねえだろって涙だ。
この日からさすがにスタローンへの態度は変わったね。シュワへの敬意は変わらないとしつつもスタローンへ向けて揺れ動く心の地殻変動は自分自身をごまかし切れるものではなかったね。少女マンガだ。少女マンガのリスザルみてえに目のデカい中学女子が憧れの先輩がいつつも幼馴染の隠れイケメンに トクン する感じだよ。わかるだろ?


ところがだよ。別日でロッキーザファイナルを観てきた母の口から出た感想のひとことは予想だにしなかったね。元サッカー日本代表監督岡田が放った「カズ、三浦カズ」に匹敵するんじゃねえの

「しなびたロッキーは見たくなかった」

え、え?母さんマジですか。はは!ご冗談を!え?マジですか?

しなびても打ちのめされても立ち上がって自分を信じるロッキーに号泣したあなたの息子の涙はどうなるんですか?
そりゃ香川の実家の押入れから出てきたコブラのポスターとかオーバーザトップの缶バッジの時代からすりゃスタローンはしなしなのおじいさんですけど、でもそれがいいんじゃない!逆境、限界!それでも!がスタローンの真骨頂じゃない!
お母さん、あなたはスタローン映画のがんばる人は美しいメッセージじゃなくて単にパンパンの上腕二頭筋に トクン してただけなんですか!?違うでしょ!そうじゃないでしょ!

そういえば、母が私の父に惚れた理由は「昔はブルースリーみたいやった」と聞いたことがある。なんだよ結局筋肉じゃねえか







それはそうと今月半ばに日本に帰る。元ブルースリーでもある父親もいまやロッキーザファイナル公開当時のスタローンと同じ年代。彼の還暦祝いで十数年ぶりの家族旅行が企画されているのである。その際やはりなにかしらの還暦祝いを持参するのだろうが、この選定になかなか頭を悩ませている。
冷凍の吊るし牛肉なのかなやっぱ。

俺思うんだけど

ジュラシックパークはグラント博士一行のサバイバル劇を軸に、富豪ジジイの夢と挫折とか恐竜DNAを密売するデブとか、複数の話が同時進行してたわけよ。
そのどれもがキチッと完結して、ラストのティラノ吼えで大団円!という精巧緻密でありながら映画的カタルシスをちゃんと作ってる異常な完成度だったわけよ。
恐竜が暴れてキャーなシーンの合間に静かな会話劇を挟むことで飽きないリズムが作られるわけよ。
ジュラシックワールドは話の構成でいうと、昨日言った通り前篇後篇に分けられる感じがするぜ。この単純さへの方向転換からしても1の正当な続編と宣伝しつつ、中身は別物のスリルの連続・能天気映画としてジュラシックシリーズを方向転換しようという意向が見える気がしちゃうな。

 

兄弟生還後の主役であるクリスプラットとラプトルズはドラゴンボールで言うところの魔人ブウ編におけるピッコロさんと悟天・トランクスみたいなかんじだ

檻に拘束状態でさんざん引っ張ったのに、あっさりインドミナスの配下になっちゃうラプトルズは、まさに精神と時の部屋で修行したのに結局大したことをできずブウに吸収されるゴテンクスといっしょ。それを見届けるしかないクリスプラットはピッコロさんといっしょ。

 

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(全く同じ)

 

俺思うんだけど、どうせ恐竜プロレス娯楽映画にするなら、飼いならした恐竜がもっといっぱいいる設定にしたらよかったんじゃねーの。飼育員クリスプラットはインドミナス討伐のためにいろんな恐竜をぶつけて対戦させるけどどれも上手くいかなくて、追い詰められるところで調教中で不安要素の多いラプトルズで一か八かの賭けに出る!
みたいなプロットの方がおもしろくないっすか。ゴジラファイナルウォーズみたいで。途中の恐竜虐殺ももっと意味あるシーンになったと思うんすよ。
いろんな恐竜の遺伝子を掛け合わせて生まれたというインドミナスの設定も生かせそうやし。キッズは恐竜天下一武闘会が見れてワクワクドキドキっすよ

 

まあ問題の元凶をつくった遺伝子学者はとくにひどい目に遭わないで逃げるんかい。とかモササウルスに食われた秘書の人があまりに不憫だろ。とか兄弟の叔母さんはピンヒールで恐竜から逃げまわっとったんかい。とかいろいろ言いたいことあるけどまあラストのティラノ対インドミナスで全部チャラにしてやってもいいよ。

ただし、やっぱり物語の展開軸がぐらついてるから終盤の親子再開シーンも今更それやる?なかんじだし、定番のティラノ吼えもとりあえずやっときました感が否めないですわ。
それに加えて、映画館で俺の隣の席に座ってたガキが恐竜が出るたびにその名前を言ってみて恐竜マニア感を出してきてウザかった。挙句にラストのティラノ登場シーンで「T-REX!」と叫びやがった。何を恐竜通ぶって略称で呼んどんねん!ティラノサウルスって言え!おまえジュラシックパーク公開時の93年に生まれてもなかったやろ!このクソガキが!こっちは20年近くジュラシックパークを繰り返し観とんねん!ボケ!

こんなかんじの減点が響いて50点ですかね。ジュラシックワールド。

安い媚びなんぞいらねえんだよ!

最近これっていう映画にめぐり合わず、ブログが否定的な内容ばっかりになってる。これでは俺がすげえ性格悪いひねくれ者みたいに見えるのでしばらく寝かしておこうと思ったら半年以上経ってた。オッス、オラ山田。金曜だけどご無沙汰デー。

 

明らかに期待できるマッドマックスフューリーロードは人がいっぱい死ぬ残酷映画だから共産党が中国での公開を差し止めてる。なので観てない。

お前らが死ね!もう日本帰ろうかな。

 

もう一ヶ月以上前だけどジュラシックワールド観てきたぜ

 

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わたくしが小学校に上がる前に観て以来、映画ファンで居続けるきっかけを作ったシリーズの最新作。これは観るしかないでしょう。

結論から言うと、前半と後半でテンションが大きく変動して困惑した!

その経緯を語る前にやはりシリーズ一作目、ジュラシックパークを語らねばなるまい。

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この映画のテーマはもちろん生命を弄ぶ科学技術への警鐘なんだけど裏テーマが存在する。すごく古典的で王道な、主人公の人間的な成長物語なんである!

すなわち、研究者としては一流だけど大人気ないところがあるグラント博士が、擬似的ながら父親として成長していく映画なのだ!

 

序盤では、発掘現場で見学者の生意気な少年にラプトルの脅威をレクチャーしてると見せかけて、爪の化石で「殺すぞガキ!」サインをだしちゃう子供嫌いな博士だったわけですよ。

出資してくれるという富豪ジジイの孫二人を見てもウゲーって感じのリアクションをしてたあのグラント博士が、ガキ共を引率しつつティラノの襲撃、ブラキオでほっこり、ラプトルとの死闘を経て帰りのヘリではすっかり子供達に信頼される立派な大人に成長したというわけですよ。

断崖でケーブルにぶら下がりながら背負ってる子供に首を絞められてからの「ぐるぢいよ!」は名言。

技術の暴走についての議論シーンに結構時間を割いてるとこから言っても、やっぱりメインは生命倫理がテーマになるんだろうけど、今回のジュラシックワールドではどうか!

 新種とかじゃなく遺伝子組み換えでオリジナルのバケモンを作って遊んでる!うん!こいつらバカだ!反省してねえ

小難しい倫理の話が引っ込んだ分、一作目では裏テーマだった人間の成長の部分が色濃く出てる。

 

前半はね!前半はだよ!!

 

モヤシっぽい兄弟が親抜きでジュラシックワールドに旅行に出かける。で、ガキっぽい好奇心から大人の言う事を聞かずにトラブルに遭遇する。

ここまでは実は一作目の裏テーマである人間的成長を、大人が父親に。みたいなややわかりにくい形ではなく、はっきり子供が冒険を経て大人に。というディズニー映画並みの明快なテーマに整理している。(ように見えた)

恐竜に追われての滝壺ダイブのシーンで、これはグーニーズとか、スタンドバイミーの類の映画になるに違いない。いや確かにジュラシックパークってこういう映画だったよ。ファミリー向け映画ってこうあるべきだよウンウン。(と、この時は本当にそう思った)

冒頭の空港での両親との別れのシーンをちょっと思い出して、滝壺ダイブシーンでもう泣きかけてましたよ。

南北に長い島の地理的にも、北側の恐竜の世界から南の端の商業施設とかがある人間の世界に帰る冒険になるんだろうな。これは傑作の予感ですぞぉ〜

 

と、思ったらだよ!

結構すぐジープを調達して簡単に人間世界にたどり着いてんじゃねーかッ!

 

バカヤロウ!

 

人間が毎回愚かな判断ミスをする事でしか物語を進められない、シリーズモノとして致命的な欠点を持つジュラシックパークを物語の王道に呼び戻すチャンスを棒に振りやがった!

あのアクリル球のシーンも、一作目の無人ジープが襲われてガラス一枚で恐竜に肉薄するシーンへのオマージュですよね!?

廃墟になったジュラシックパークのエントランスとか暗視ゴーグルも、これ出しときゃ旧ファンは喜ぶっしょみたいな感じだ!アイテムがストーリーに絡んでこねえ。だいたい十何年も電池もたねえだろ

安い媚びなんぞいらねえんだよバカ!

翼竜に襲われる観光客達の阿鼻叫喚、地獄絵図はちょっと笑っちゃった。

ラプトル使いのクリスプラットになんだか主人公が交代する後半についてはまた明日書くぜ。今日はもう寝ないと明日のお仕事がんばれないからな!

エロい

今年お気に入り登録した曲ベスト5


Minimatic - Get Swingy (daftnosopunk remix) - YouTube

ダフトパンクやからロボットなんやろうか

 


Robin Thicke - Blurred Lines ft. T.I., Pharrell - YouTube

エロい

 


TOM CAT - ふられ気分でRock'n Roll (Furare kibun de Rock'n Roll) - YouTube
古い


Summer in the City - Lovin' Spoonful - YouTube
ダイハード3の冒頭でかかる曲。66年の曲とは知らなんだ


Bobby Womack - Across 110th Street - YouTube
遠吠えのようなハミングかっこいい


Parov Stelar - Booty Swing - YouTube
pogoとかみたいなレトロポップremix系がここ数年の俺ブーム


Curtis Mayfield - Move On Up - YouTube
映画でもなんでも明るくて元気が出るやつがよいね。やっぱ。ちょっと長い


DinoSau: Pärris - YouTube
正体不明の中毒系おフランス。たぶんもう解散してる


8tracks internet radio | Free music playlists | Best app for music
仕事中はもうずっとこのラジオアプリを聴いてる。要vpnなのが玉にキズやけど、重宝してます。ジャンルからの検索ができるのがナイス。
ていうかどこがベスト5やねん

愛は地球を救ってんじゃねえよ!

 

インターステラーを観てきましたよ!

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おもしろかったよ。だがしかし、しかしなんだよ・・

身もフタもないんだよッ!!



2001年宇宙の旅と比較されることが多いようやけど、マシューマコノヒー、SF映画つながりってことで、97年の大傑作映画 コンタクト と対比することでインターステラーの身もフタもなさを説明できる気がするぜ。

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インターステラーが父と娘の物語なら、コンタクトは娘と父の物語。
幼いころに父を亡くした女性科学者が主人公で、あの有名なSETI計画で地球外生命体を探索している。宇宙からの電波を収集し続けてるけど何年も成果なし。研究予算も切られそうになるけど、ある日明らかに有意義な信号をキャッチ。解読するとその信号は何らかの機械の設計図だった。おそらく、深宇宙に飛び立てる宇宙船の・・・
地球外生命体の存在が証明されつつ、政治的・宗教的な大混乱を巻き起こしながら物語は進む!宇宙の果てで見た光景は!


高校生のときの深夜映画番組で偶然見てドハマりし、原作小説も読みつくしましたよ。これはまぎれもない傑作。観てない人はすぐTSUTAYA行ってください。

インターステラーで主演のマシューマコノヒーは、コンタクトでは主人公のジョディーフォスターの恋人で宗教学者役。
この映画最大のハイライトが中盤での二人のやりとり。
科学者らしく神の存在を信じないジョディーフォスターに対して、


ジョディ「私は実証主義者だから証拠の無いものは信用しないわ」
マシュー「君は亡くなった父親のことを愛してた?」
ジョディ「? もちろんよ」
マシュー「証拠は?」

これ!ここ!

人間性と論理性の間で揺れ動く気持ちを描くSFというジャンルならではの会話劇。最高。
証明したいけどできない!歯がゆいけど幸せ!
これがコンタクトのおもしろさだし、ラストに向けての伏線でもある映画としての完成度。最高。
そのラストってのがもう超宇宙スケール大感動だもんでさすがの私もネタバレするわけにはいかない。TSUTAYA行ってください。最高。

さてインターステラーはどうか!
宇宙飛行士の夢をあきらめた父親が願ってもないチャンスに飛びつき、娘に後ろ髪引かれながらも地球を救う!時間と空間に阻まれた父娘の確執は!地球の未来は!
事前説明が必要な程度にSF的だし複雑な脚本でスリルサスペンスはあるけど、コンタクトと決定的に違う点があるよ。

ハッピーエンドじゃねえか!
愛は地球を救ってんじゃねえよ!


すごい緻密に組み立てられる論理的な展開の果てに超越的な何かがオチを全部持ってく。ってのがSFで、それは神だったり愛なわけですが、その情緒を全部ちゃんと映像化しちゃったってのがインターステラー痛恨の失点なのではないかと。
説明をしすぎってことよ。
2001年でいうと、あの伝説の10分に渡る超空間移動の超退屈虹色シーン。
なにこれ。としか言いようのないシークエンスなんだけど、人間を超える存在になるってことはこの程度の体験ぐらいするだろ?みたいな謎の説得力はあったよ。
しかしインターステラーはすべてのシーンがおもしろい。飽きない。それゆえにダメ。全部説明しすぎなんだよなあ
説明って言っても、あの状況で人間が生きてられる訳ないし、あの結末につながるのはおかしい。ご都合主義と言われてもしかたない。一緒に映画観た中国人同僚も「ラストはあれ、どういうこと?」って言ってた。おれもそう思う。
神的な、愛的な何かに頼らざるを得ないはずなのに全部説明しちゃうから逆にやすっぽくなるのかな、と。

大宇宙に個人で挑むことに対するロマンについて、ちょっとほかにもプラネテスとか宇宙兄弟とかアストロノーツファーマーとかゼログラビティとかいろいろあるけど今日の俺は疲れてるし酔ってる。また今度書くぜ!