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愛は地球を救ってんじゃねえよ!

 

インターステラーを観てきましたよ!

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おもしろかったよ。だがしかし、しかしなんだよ・・

身もフタもないんだよッ!!



2001年宇宙の旅と比較されることが多いようやけど、マシューマコノヒー、SF映画つながりってことで、97年の大傑作映画 コンタクト と対比することでインターステラーの身もフタもなさを説明できる気がするぜ。

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インターステラーが父と娘の物語なら、コンタクトは娘と父の物語。
幼いころに父を亡くした女性科学者が主人公で、あの有名なSETI計画で地球外生命体を探索している。宇宙からの電波を収集し続けてるけど何年も成果なし。研究予算も切られそうになるけど、ある日明らかに有意義な信号をキャッチ。解読するとその信号は何らかの機械の設計図だった。おそらく、深宇宙に飛び立てる宇宙船の・・・
地球外生命体の存在が証明されつつ、政治的・宗教的な大混乱を巻き起こしながら物語は進む!宇宙の果てで見た光景は!


高校生のときの深夜映画番組で偶然見てドハマりし、原作小説も読みつくしましたよ。これはまぎれもない傑作。観てない人はすぐTSUTAYA行ってください。

インターステラーで主演のマシューマコノヒーは、コンタクトでは主人公のジョディーフォスターの恋人で宗教学者役。
この映画最大のハイライトが中盤での二人のやりとり。
科学者らしく神の存在を信じないジョディーフォスターに対して、


ジョディ「私は実証主義者だから証拠の無いものは信用しないわ」
マシュー「君は亡くなった父親のことを愛してた?」
ジョディ「? もちろんよ」
マシュー「証拠は?」

これ!ここ!

人間性と論理性の間で揺れ動く気持ちを描くSFというジャンルならではの会話劇。最高。
証明したいけどできない!歯がゆいけど幸せ!
これがコンタクトのおもしろさだし、ラストに向けての伏線でもある映画としての完成度。最高。
そのラストってのがもう超宇宙スケール大感動だもんでさすがの私もネタバレするわけにはいかない。TSUTAYA行ってください。最高。

さてインターステラーはどうか!
宇宙飛行士の夢をあきらめた父親が願ってもないチャンスに飛びつき、娘に後ろ髪引かれながらも地球を救う!時間と空間に阻まれた父娘の確執は!地球の未来は!
事前説明が必要な程度にSF的だし複雑な脚本でスリルサスペンスはあるけど、コンタクトと決定的に違う点があるよ。

ハッピーエンドじゃねえか!
愛は地球を救ってんじゃねえよ!


すごい緻密に組み立てられる論理的な展開の果てに超越的な何かがオチを全部持ってく。ってのがSFで、それは神だったり愛なわけですが、その情緒を全部ちゃんと映像化しちゃったってのがインターステラー痛恨の失点なのではないかと。
説明をしすぎってことよ。
2001年でいうと、あの伝説の10分に渡る超空間移動の超退屈虹色シーン。
なにこれ。としか言いようのないシークエンスなんだけど、人間を超える存在になるってことはこの程度の体験ぐらいするだろ?みたいな謎の説得力はあったよ。
しかしインターステラーはすべてのシーンがおもしろい。飽きない。それゆえにダメ。全部説明しすぎなんだよなあ
説明って言っても、あの状況で人間が生きてられる訳ないし、あの結末につながるのはおかしい。ご都合主義と言われてもしかたない。一緒に映画観た中国人同僚も「ラストはあれ、どういうこと?」って言ってた。おれもそう思う。
神的な、愛的な何かに頼らざるを得ないはずなのに全部説明しちゃうから逆にやすっぽくなるのかな、と。

大宇宙に個人で挑むことに対するロマンについて、ちょっとほかにもプラネテスとか宇宙兄弟とかアストロノーツファーマーとかゼログラビティとかいろいろあるけど今日の俺は疲れてるし酔ってる。また今度書くぜ!