安い媚びなんぞいらねえんだよ!

最近これっていう映画にめぐり合わず、ブログが否定的な内容ばっかりになってる。これでは俺がすげえ性格悪いひねくれ者みたいに見えるのでしばらく寝かしておこうと思ったら半年以上経ってた。オッス、オラ山田。金曜だけどご無沙汰デー。

 

明らかに期待できるマッドマックスフューリーロードは人がいっぱい死ぬ残酷映画だから共産党が中国での公開を差し止めてる。なので観てない。

お前らが死ね!もう日本帰ろうかな。

 

もう一ヶ月以上前だけどジュラシックワールド観てきたぜ

 

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わたくしが小学校に上がる前に観て以来、映画ファンで居続けるきっかけを作ったシリーズの最新作。これは観るしかないでしょう。

結論から言うと、前半と後半でテンションが大きく変動して困惑した!

その経緯を語る前にやはりシリーズ一作目、ジュラシックパークを語らねばなるまい。

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この映画のテーマはもちろん生命を弄ぶ科学技術への警鐘なんだけど裏テーマが存在する。すごく古典的で王道な、主人公の人間的な成長物語なんである!

すなわち、研究者としては一流だけど大人気ないところがあるグラント博士が、擬似的ながら父親として成長していく映画なのだ!

 

序盤では、発掘現場で見学者の生意気な少年にラプトルの脅威をレクチャーしてると見せかけて、爪の化石で「殺すぞガキ!」サインをだしちゃう子供嫌いな博士だったわけですよ。

出資してくれるという富豪ジジイの孫二人を見てもウゲーって感じのリアクションをしてたあのグラント博士が、ガキ共を引率しつつティラノの襲撃、ブラキオでほっこり、ラプトルとの死闘を経て帰りのヘリではすっかり子供達に信頼される立派な大人に成長したというわけですよ。

断崖でケーブルにぶら下がりながら背負ってる子供に首を絞められてからの「ぐるぢいよ!」は名言。

技術の暴走についての議論シーンに結構時間を割いてるとこから言っても、やっぱりメインは生命倫理がテーマになるんだろうけど、今回のジュラシックワールドではどうか!

 新種とかじゃなく遺伝子組み換えでオリジナルのバケモンを作って遊んでる!うん!こいつらバカだ!反省してねえ

小難しい倫理の話が引っ込んだ分、一作目では裏テーマだった人間の成長の部分が色濃く出てる。

 

前半はね!前半はだよ!!

 

モヤシっぽい兄弟が親抜きでジュラシックワールドに旅行に出かける。で、ガキっぽい好奇心から大人の言う事を聞かずにトラブルに遭遇する。

ここまでは実は一作目の裏テーマである人間的成長を、大人が父親に。みたいなややわかりにくい形ではなく、はっきり子供が冒険を経て大人に。というディズニー映画並みの明快なテーマに整理している。(ように見えた)

恐竜に追われての滝壺ダイブのシーンで、これはグーニーズとか、スタンドバイミーの類の映画になるに違いない。いや確かにジュラシックパークってこういう映画だったよ。ファミリー向け映画ってこうあるべきだよウンウン。(と、この時は本当にそう思った)

冒頭の空港での両親との別れのシーンをちょっと思い出して、滝壺ダイブシーンでもう泣きかけてましたよ。

南北に長い島の地理的にも、北側の恐竜の世界から南の端の商業施設とかがある人間の世界に帰る冒険になるんだろうな。これは傑作の予感ですぞぉ〜

 

と、思ったらだよ!

結構すぐジープを調達して簡単に人間世界にたどり着いてんじゃねーかッ!

 

バカヤロウ!

 

人間が毎回愚かな判断ミスをする事でしか物語を進められない、シリーズモノとして致命的な欠点を持つジュラシックパークを物語の王道に呼び戻すチャンスを棒に振りやがった!

あのアクリル球のシーンも、一作目の無人ジープが襲われてガラス一枚で恐竜に肉薄するシーンへのオマージュですよね!?

廃墟になったジュラシックパークのエントランスとか暗視ゴーグルも、これ出しときゃ旧ファンは喜ぶっしょみたいな感じだ!アイテムがストーリーに絡んでこねえ。だいたい十何年も電池もたねえだろ

安い媚びなんぞいらねえんだよバカ!

翼竜に襲われる観光客達の阿鼻叫喚、地獄絵図はちょっと笑っちゃった。

ラプトル使いのクリスプラットになんだか主人公が交代する後半についてはまた明日書くぜ。今日はもう寝ないと明日のお仕事がんばれないからな!