サザエさんがスターウォーズep4なら、この世界の片隅に はまさにローグワン。

イエーイお正月大好きーー

今回の正月休みでは9日で16本も映画観れたから最高だったな。

 

この世界の片隅に
12/31の帰国当日にスーツケースを持ったままあべのアポロシネマに駆け込んで観た。恐るべき完成度。笑える映画なのでその分のゆり戻しで悲しいシーンで泣き、絶望したとおもったらその先に希望を見出してほっとしてさらに泣く。戦って奪うのではなく、日常を過ごすための希望を掴み取る戦争映画。年表に沿って進むスリリングな演出が見事。そういや主演である のんaka能年玲奈出世作あまちゃんも、視聴者だけが知っているある破滅までカウントダウンするドラマやったな。
ただこの映画はシンゴジラ並に日本人だけに向けられたハイコンテクスト映画やで。海外で理解されるかどうかは正直微妙なラインだ。相当日本通の外国人じゃないと、日付の意味も分からず呉と広島の位置関係も分からず、腕のあざの意味も分からないはず。その辺の大局的な説明を大きく省いているから高密度な話がテンポよく進むし、時代とは無関係であるはずのマクロな日常にピントがあってて良いのだけど。とにかく最高でした。号泣した。2016年ラストにとんでもないもの観た。大満足。原作漫画も買った。そして漫画のほうが情報量が多いので時間かけて読んでる。出るとうわさの追加シーンのあるディレクターズカット版DVDもいずれ買う。
この世界の片隅に は昭和21年1月で終わりやけど、サザエさんは同年4月から連載が始まっている。サザエさんもそれなりに過酷やったんやな。現在との連続性がすごい。サザエさんスターウォーズep4なら、この世界の片隅に はまさにローグワン。

そうそう、ちょっと追記。この世界の片隅に はフード描写が楽しいんだけど、そこについて昼間すごいいやな想像をしてしまって自己嫌悪になっている。

すずさんは戦中を生き延びて最終回以降は戦後を生きて現在につながるはずなんだけど、よく戦争経験者は芋とか野菜は嫌いになって甘いものとか肉しか食わない。みたいな話あるじゃないですか。もしかしてすずさんもそうなるのでは、だったらやだな。と考えてしまった。70年代ぐらいに「うちは肉しか食わん」とか言うのかな、と。

これは、この世界の片隅にの登場人物たちがひどい飯を食うところを見て俺は楽しんでいたのではないか?と自分を疑った。いや、無い食材を工面してちょっと失敗するけなげなギャグシーンなんだけど。ラッキーストライク雑炊はキッツい冗談だけど、いつまでもそんなん食ってたら悲惨だし、続編があったとしてすげえ贅沢になってたらそれはそれで俺がガッカリする。

 

ターザン
なんで俺はこんな映画を2017年最初の映画に選んでしまったのか

 

セトウツミ
これは1時間ちょいあるよくできた漫才やな。おもしろいけどなぜ映画にしなきゃいけなかったのか?

 

スーサイドスクワッド
すごい叩かれてたけど、そんなに叩くことないじゃんか!みんな弱いものいじめするなよな!
確かにキャラ説明が長いとか、ウィルスミスが全く悪人に見えないとか、戦闘パートの腰を折るようにダラダラしたバーでの会話とか、世界の終末が見慣れた光景とか、絶対落ちるヘリとか。言い出したらキリがないどうしようもないクソダル脚本だよこの映画は!でも見所がたくさんあるでしょうが!カタナの造型とかディアボロ氏とかハーレイクインとか!
なにより、デッドショットはマーベルとDCの映画としての差をはっきりさせるすごい重要なコンセプトを表現したキャラだとおもうよ。つまり、DCEUではそもそもヒーローとヴィラン/善悪の区別はなく、一般人と何かに秀でた人の2種類で分けられている(のではないか。つまり劇中に出るキーワードのメタヒューマン)。デッドショットは極悪暗殺者とされているけど、根は人情深くて必要なら人助けするしリーダーシップを発揮して皆のまとめ役にもなる。一般人から危険視されているだけで、もともとこういう奴なんだって。そう見れば(DCEUでの)スーパーマンバットマンも体制側から全面的な信頼を得ている存在ではない設定になっている。と思う。見る側が変わればスーパーマンすら悪の宇宙人にもなるってのがBvSの大テーマだっただろ?
俺たちは傑作が続くMCUの常識に慣れきっているから、極悪暗殺者デッドショットの顔がどう見てもいい人そうなウィルスミスだからちょっと戸惑っただけなんだって。そういう変わったことするわりに本筋が全然おもしろい話じゃないからコケてる風に見えるだけ。オッケー

 

ドントブリーズ
家族で観にいこうという話になってたけど流れてひとりで観にいった。それで正解。とくにラスト。オ、オエエーーーッッ!!

 

フローズン
予算あるのか無いのかよう分からん映画。雪山で遭難する映画。出演者の一人がXMENでアイスマン役の人だったけど、これは公開当時話題になってたっけ?

 

THX-1138
難解。ちょうど最近ジョーオーウェルの1984年を読み終えたころだったのでディストピアものは食傷気味だった。特撮部分はおもしろかった。

 

アンフレンデッド
前編パソコンの画面上の出来事として進行していく。アイデアは、まあ。

 

ヒメアノール
完全無欠のサイコサスペンス。タイトルを入れるタイミングが最高。日常と狂気がはっきり入れ替わってもう戻れなくなる絶妙のタイミング。めっちゃくちゃおもしろい。最高。

 

アイアムアヒーロー
有村架純はそれでいいのか。何しにきたんだ。ちょっと期待しすぎたな。

 

ほしのこえ
ちょっとさすがに時代を感じる。

 

言の葉の庭
限りなくヴィジュアル面が君の名は。に近づいている。何がダメっていうあれじゃないんですけどね。秒速5センチメートルよりはオチをつけて完結させようという意欲を感じる。

 

ローグワン
正直に告白すると、中盤は目を開けているので精一杯だった。精神的には寝てた。
構成がちょっと変わってる。大きい見せ場が前半にちょっと、残りの後半全部戦闘。娯楽大作スターウォーズなのにこの変則構成。この辺が追加撮影でもどうにもならなかった部分か。
ただ後半は文字通りスターウォーズだった。必ずしもライトセイバー戦がなくてもスターウォーズは成立することを証明した功績は大きいのでは。
ダースベイダーや帝国軍、デススターの圧倒的悪役感・恐怖演出とそれに立ち向かうローグワンの大活躍。後半の巻き返しで最高になりました。でもやっぱりギャレスを信用するな!

 

怪獣総進撃
ほのぼのしてた。動くミニラをはじめて見た。

 

崖っぷちの男
面白くなくは無いけど、でもこれって普通のサスペンスですよね!?

 

スポットライト 世紀のスクープ
テレビの再現ドキュメンタリー。テーマのセンセーションだけでアカデミー賞作品賞を?

ジジイの指差す方向にルアーを投げると一発で釣れたこともあった。

今年後半から釣りを始めてる。

もともとの趣味ではあったけど学生時代以来ずっと休止中だった。なにか能動的な趣味がないと精神が持たないのでまたイチから再開してみようと決めたのが今年の春ごろだった。なにかと週末は浪費してしまうので、道具さえ買ってしまえばあとは半永久的に無料でできるのでちょどいいはずだと考えたってわけ。

上海は意外と海が遠いので必然的に淡水圏の釣り。調べるとブラックバスが釣れるという池がちらほらあるらしいので、道具もそれに合わせる。
中国は小規模な専門店がひとつの路地に集中している場合が多い。釣り道具の専門店も同様。釣具店は金沙江路という場所に集まっていることを突き止めた。地味に遠いけどそこしか無さそうなのでしょうがない。行くしかない。
日本ほどバス釣りはメジャーではないので道具もやや不足気味(というかそこまで大規模の専門店街ではなかった)ながらも6ヶ月かけて揃えた。トータル800元もした。でも大丈夫。こっから後は消耗品以外出費しないでいいはずなので、長い目で見れば格安格安。この時点で夏は終わっていた。

在上海の日本人釣り人がブログで日記をつけているのをいくつか見つけている。まったく世の中捨てたもんじゃないね。基本的に外来魚のブラックバスはその辺の川にいるような魚ではなく、ほぼ人為的な放流で生息域を広げている。魚の数や時期によって流行り廃りがある。だもんでバス釣りにおいてはなるべく新しい、実体験に基づいた情報が望ましいってことだよな。適当に場所選んで釣れませんでした、は悲しすぎる。

 そうして最初に釣りに出かけたころにはもう10月になっていた。場所は世紀公園。家から電車で1時間弱のうえに初期投資以外お金を出すつもりは無かったのに入場料+釣り代で90元取られた。しかもその日は雨。なんか寒い。極めつけは一匹も釣れなかった。サイテー。

すでに1000元近く使ってしまっているのでもう引けない。場所は変える。

そうして今の主たる釣り場にしている新虹桥中心花园という公園へたどり着いた。一言で言うと最高だな。めちゃくちゃ釣れる。すごい釣れる。家からもまあまあ近い。住宅地に近い公園なので週末は人であふれている。よく話しかけられる。
本人は釣竿を持ってないけど私に釣りテクニックのアドバイスをしたいジジイに毎回2.3人出くわす。謎。ジジイの指差す方向にルアーを投げると一発で釣れたこともあった。さすがにそこまでくるとなんか怖い。何者やねんすぎる。
園内にはなんと釣具ショップもある。小規模ながら要点を抑えた品揃えで金沙江路の釣具屋街より充実している。今ほしいものを必ず手に入れられる優良店。すばらしい。
ひとつ言うなら、釣り代に1日120元も取られるところかな。高ッケー。瓶ビールが15本買えちまうよ。どこが半永久的に無料やねん。貴族の戯れかよ釣り。毎回のプレッシャーが半端じゃない。もし釣れなかったら目も当てられない。

いまのところかけた総額を釣り上げた魚の数で割ると、ブラックバス1尾あたり約140元ほどかかっている。高ッケー。今年はもう寒いので釣り納めにしたけど、来年は1尾あたり100元は切りたいな。プゥー

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ドクターストレンジについて書く

ドクターストレンジについて書く。観てきた。めっちゃくちゃにおもしろかったよ!
日本での公開は1月末なので、こういう先取りがたまにできるところはまあ中国生活も悪くねえってことだよな。てことはよ、本記事は日本語メディアでのドクターストレンジ最速レビューになるってわけだ。ヒュー、これはアクセス爆上げですゾー

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あらすじはこうだぜ
腕は確かだがやや傲慢な外科医が主人公。事故で両手が不自由になり、どうにか治療しようと模索するうちにどんな傷も治す魔術師の存在を知る。わらにもすがる思いでチベットへ向かうが...  めちゃくちゃ漫画っぽい

 

ドクターストレンジのここがすごい①
映像がすごい!これはもう見る合法ドラッグだ!

科学サイドの人間である医者の主人公がオカルト魔術世界にどうやって入っていくかが今作最大の問題。作品のリアリティの基準が大きく変わるわけだけど、そこをどう違和感無くつなぐのか?答えはシンプル。超おもしろい見たことない映像でぶん殴る!
信じられないけど今見せられてるこの光景こそが圧倒的事実ゥ~~ッッ!!てな具合に、主人公と観客は「リアルなこちら側」から「魔法とかもアリなあちら側」に一撃で引きずり込まれる。魔法との最初の接触シーン直後の「うう..何のクスリを飲ませた?」というギャグが最高。
いまどきCG全盛の時代に、ここまで真正面から映像の面白さだけで勝負仕掛ける映画なんてそうそうないよ。予告編ではこの辺がそうとう抑えられている。なんかインセプションっぽくない?なんて心配は無用。予告で使われている映像は序の口。全く比較にならない。これは確実に映像面で何らかの賞を取る。
単に見たことない映像ってだけじゃなくて、これがリアリティの一線を越える説得力に直結してる。ゴチャゴチャ説明するんじゃなくて一発で納得できる画をサッと見せる!力こそパワー!すごいハリウッド感!

 

ドクターストレンジのここがすごい②
完全にジョジョだからすごい!

いつまでたっても師匠が手の治療してくれないのでドクターストレンジはもう自分でどうにかしようとする。そこで禁忌とされる時間操作魔法を独学し始めるんだ。手をケガ以前の状態に戻そうというわけ。
治療こそうまくいかなかったけどその結果、「時間巻き戻し」「時間停止」「時間ループ」ができるようになるし、彼の最大の武器になる。これはもはやクレイジーダイヤモンド・スタープラチナ・ゴールドエクスペリエンスレクイエムを全部出せる最強スタンド使いになるってこと!すっげーー
ラストでは存分に時間操作系スタンドの厄介さを堪能できる!さらには現役の医者だけはある頭を使った戦闘も見せて超しびれる!カッコイイ!
ジョジョ実写化の動きがあるけどこれは完全に先を越されてますわ。相当ハードルあがってる。大丈夫か三池監督!ドクターストレンジを見ろ!

序盤で高級腕時計のコレクションを見せる金満シーンがあるけど、これがいい伏線になってるんだよな。治療のために財産をほとんど手放したけどどうにもダメで、それでもあきらめずに努力。その末に時間を自在に操る能力を得たものの、結局手は治せず仕舞い。そんな主人公がどうしても手放せなかった最後の持ち物が「壊れて動かなくなった腕時計」なんてできすぎでしょうが!漫画かよ!

 

ドクターストレンジのここがすごい③
ギャグが冴えまくるからすごい!

前半の結構悲惨なトーンから、魔術アリの世界観になって一気に主人公が前向きになって笑いの要素が増えてくる。このへんはさすがマーベルヒーローだし、DCEUに決定的に欠けている部分だよな。やっぱり映画は楽しくないと。
予告でもでてたwifiパスのシーンは最高に笑えるけど、あのレベルのギャグがポンポン飛び出してもう劇場は爆笑の渦だったよ。
とは言え、ドクターストレンジは医者でまじめだから世界の危機となればおふざけは無しで戦う。彼は固いとこあるんだ。事態が深刻になりかけたところでいいキャラがオフビートな笑いを差し込んで場が和む。最高。自分の意思を持って動く空飛ぶマントが中盤から登場するけどこいつがまたイカしてる。病院シーンでの布製キャラならではのお茶目なギャグがすげーよかった。俺もほしいぜマント。

完全にIMAX向け映画なのに普通の映画館で見ちゃったことを後悔してるぜ。もう一回観てこようかね。お前らも観るならそのへん気をつけろよ
どう考えてもめちゃくちゃおもしろい映画、ドクターストレンジに1億点差し上げるぜ!控えめに言って必見だな!

いやー、映画ってほんとにいいもんですねえ 

魔術世界の入口は表参道東急プラザにも存在する

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このブログは完全に息抜きにしたいし、アホなことしか書きたくないので日記ですらないのだけど、なかなか冗談ではすまない事態に直面もする。

www.asahi.com

今月はじめのことで結構前だけど、この行方不明の邦人というのはほぼ間違いなく私が上海で知り合った友人である。知り合い、しかもかなり近い友人がまさかこんな事故に巻き込まれるとは思ってもなかった。

もう数週間経ったけど当日の記事以来報道も途絶え、現地で今何が起きているのか全くわからない。日本人が過去に巻き込まれた海外での事件事故報道も大概こんなものだ。最終的な決着があるまで逐一報道したりしない。とにかく情報が無い。

泣いてもわめいてもしょうがない。さすがに当日は泣いたりわめいたりしたけど、状況がわからないままの次の日がちゃんとやってきた。具体的な行動を考えよう。

現状が知りたい。現地大使館なら何かしら押さえているはずだ。報道を待つのではなく直接連絡取るのも手だ。というかそれぐらいしか思いつかない。
私以上に親しかった共通の友人たちに何て言葉をかけられるだろうか?今のところ詳細がわかるまで、と伸ばし伸ばしにしてしまっている。たぶんよくない。しかしどうすればいいのか。

この内容を公開で書くべきかはわからないけど書かずにはいられないな。無かったことにはできないのだから。

最近見た映画

日本のいちばん長い日(2015)
シンゴジラとの類似性が指摘されていたので観ようとしたけど、67年版が身近に無かったので代用品としてしかたなくこっちを観た。確かに個人とかその家族にスポットを当てたウェットなシーンはこの際いらんな。そういうの無くても十分おもしろい題材。宮城事件進行中に、事件を知らなかったとはいえ阿南大臣が戦死した息子の話で朝まで飲むシーンは、この非常時に何やってんのとしか思えないおまぬけ感がちょっとある。全体では肯定的印象。丁寧さはある。
☆☆☆

 

ボーダーライン
メキシコ麻薬戦争もの。派手なグロや銃撃戦は無く、淡々と重大な陰謀に巻き込まれる主人公。というか陰謀に巻き込まれてたことに気づいたときにはすべて終わっていて、運よく助かっていたという展開。後から考えたらあん時私めっちゃやばかったやん型の肝冷やしサスペンス映画。おもしろいです。邦題はやっぱりミスリードだと思う。SICARIOでええやないか。

 

ザ・ウォーク
ちょっと敬遠してたけど開いてみたらおもしろかった。WTCで綱渡りを敢行した実在の人物。これはこれで狂人。9.11テロとの対比を見て取れる。

 

かぐや姫の物語
50億も制作費かけて興行収入15億という悲惨な映画。古典特有のデウスエクスマキナ的展開。ストーリーについての詮索はもうよそう。絵巻物的な作画はジブリ最高峰。おもしろい。

 

天空の蜂
ダメの見本。アイデア以外ほめるところが無い。
☆なし

 

ブックオブイーライ
おもしろくなくはないけど。

 

猿の惑星新世紀
リブートの続編ということでまったく期待していなかったけど超おもしろかった。シリーズ通じて初めて物語の視点が猿側についたことで、回避不可能な人vs猿の種族の対立を複雑に見せている。秀逸。大傑作。どうして私たちはこうなってしまうしかないのか型泣かせ映画。

 

スタートレック ビヨンド
持ち込んだコーヒーを珍しくtallで買ってしまったので、開始1時間ぐらいから俺は尿意と戦っていた。日本語吹き替えはもちろん無い映画館なので、早口で専門用語っぽい単語が多くて聞き取りづらかった。なかでも特に何言ってるか全くわからん登場人物がいた。よく聴いてみたらそいつ宇宙人で宇宙語しゃべってた。画はゴージャス。

 

ロストバケーション
サメ映画。何も無い海で孤立とおもいきや、いろんな海のいきものたちに助けられる動物映画。海鳥がかわいい。悪い奴は死ぬ定番の展開。ラストはそういう感じなんですね..。


アメイジングスパイダーマン
素のピーターの時の微妙に悪そうな運動神経とスパイダーマン時の運動能力の落差感じる。

 

GODZILLA(2014)
劇場公開時に観たけどシンゴジラ後に改めてもう一回観てみた。やっぱりおもしろくねええーーーッ!でもゴジラ最高!

 

君の名は。
頭にOP映像と曲をつける構成に驚いた。何あれ?
ある意味タイムスリップ物でもあるのでバックトゥザフューチャーと比較したいんだけど。BTTFはタイムスリップによる矛盾を(恋愛要素含めて)なんとか解消しようとがんばる映画なのに対し、君の名は。はタイムスリップな状況をなんとか利用して大きい矛盾を起こそうとする映画。結果としてストーリーや設定(科学考証は抜きで)に粗が出にくいのがどちらかは言うまでもないよな?マ、そこは恋愛があくまで主軸なのだとすれば取るに足らない揚げ足取りなのだろうよ。いや、もうこれ以上何か言うの止めよう。画はきれい。

 

シンゴジラ
前に感想書いた。最高だった。

 

切腹
超面白い。侍なのに法廷バトルものの様相がある緊迫した会話劇。筋と道理を通して死ぬ覚悟を決めた人間とはこんなにも手ごわいのかよ...。チャンバラシーンで見られる腕をクロスする謎の構えは男子ならすぐマネするよな!
やはりこの映画でも「過去を振り返る形式の映画は傑作説」が炸裂しちまっている。必見。
☆☆☆

 

13時間 ベンガジの秘密の兵士
実話ベースの孤立系戦争アクション。こういうのがいいんだよ。きっちりエンターテイメントだし、悲惨な戦闘だけど説教くさくない。このままじゃやべえ!感を映画で体験したいんだ俺は。マイケルベイをただの爆発おじさんだと思ってる人は映画センスがねえよな。

 

ワールドウォーZ
ブラピの冷徹すぎる判断力が怖い。後半は何かな?明らかに予算が無くなった普通のゾンビ映画に。中盤のイスラエル陥落が事実上のクライマックス。


秒速5センチメートル
君の名は。の予習で見た。第二部まではいい感じだったのに、あの三部はどういうわけだよ。ダイジェストじゃねーか。これはいくら画がよくても許せねーぞ。みんなこれで納得してるのかよ!?
☆☆

 

もしかして、シンゴジラは震災の比喩ではないのかもしれない?

ついにシンゴジラ観てきた

上海浦东机场→茨城空港→恵比寿にて元同僚結婚式→TOHOシネマズ新宿IMAX、という史上かつてない距離を移動しての映画鑑賞。

超絶面白かった

公開から1ヶ月以上開けてしまっていて、正直ネタバレは少なくない量が耳に入っていたし各方面からの批評もチラチラ読んでた。

①疑問

圧倒的膨大なディテールの積み重ね。政治的手続き、軍事的展開のリアリティなどが批評の主なテーマになってるケースが多いし、それぞれ多少ほんとの現実との齟齬はあれど、概ね大好評ってのがシンゴジラ世論かな。

しかしね、しかしだよ。

 

それらよくあるシンゴジラ批評はどれも、作品のディテール、枝葉末節に対しての批評であって、怪獣映画シンゴジラそのものの批評ではないものが大多数な印象を受けてる。

 

石破茂防衛大臣のインタビュー記事は秀逸で、作品自体には好感を持ちながらも、タバ作戦に運用した10式戦車はどこに配備されたものをどうやって首都圏まで運んだのか?というガチすぎるマジレスを繰り出して日本の防衛システムの現状を述べている。

business.nikkeibp.co.jp

意外と批判的な文章の方が面白くて、よくあるのは結局は国家権力のいわゆる偉い人たちに任しておけば安心する烏合の衆・日本市民、世論への失望とか。昨今の日本人はやるときゃやると期待するナショナリズム(右傾化ともいう)への批判記事が多い印象。

確かに劇中でも夜中に騒ぐ一方的な市民デモを鬱陶しく描いた一コマもあったわけで、政権に批判的な層はゴジラ対応をうまくやってしまう政府像への反感をあらわにしているというかんじ。

とはいえこれらはやっぱりシンゴジラのディテールへの批判に過ぎないと私は考えるわけです。リアリティがすごいシーンへの反応に過ぎない。

褒めてる側も同じくで、批判されているリアリティこそがが良いのだ。蒲田くんが可愛いのだ。尾頭さんがいいキャラだ、などの断片的な部分への評価が大半だったりする。

ではシンゴジラの本質の面白さはどこにあるのか?となると自分自身即答できなかったりするのが難しいところなんだよな。正直二回目を映画館で観て数日調べて考えるまでその辺を飲み込めてなかった。

やっぱ怪獣映画なんだし、都市の大破壊や非日常の恐怖がメイン。ゴジラ熱戦大暴れシーンはあまりの恐怖に映画館でホロッと泣いてしまった。

最初の遡上シーンでの舟が川を逆流するシーンなどはもろに東日本大震災だし、放射性物質汚染もそう。初代ゴジラが太平洋戦争への追憶なら、シンゴジラ東日本大震災のオマージュ…

しかしまてよ?作中でセリフとして「先の大戦」という言葉は出たが「先の震災」という言葉は出なかった。そもそもこのシンゴジラの世界に東日本大震災は存在したのだろうか?東日本大震災は我々観客が勝手にオーバーラップさせているだけで製作者の意図はそこにあったのだろうか?エヴァTV版の時と同じく深読み解釈、思わせぶり演出な庵野秀明にまたしてもノせられているのでは…?

東日本大震災をドキュメンタリーに描きたいなら震災そのものを映画にする手もあったはず。そこにゴジラをなぜ一回挟んで比喩的に物語る必要があったのか?

 

②仮説

もしかして、シンゴジラは震災の比喩ではないのかもしれない?

そもそも何かテーマ性社会性を帯びた映画を作ろうとしたわけではなく、単に怪獣オタクである庵野秀明がオタク的怪獣映画を撮っただけなのでは?ゴジラである事自体に意味がある映画だとしたらいろいろ納得できる構造が見えてくるのでは?

戦災の比喩である初代ゴジラの、さらにオマージュ。比喩の比喩。メタのメタ。初代ゴジラみたいなかんじの映画。画面に見える部分は 情報過多だけど一向に本質的な意図が見えない。 

 

③結論?

ディテールの映画的重武装、なのに本質は空虚。これって伝統的な怪獣着ぐるみみたいだ。怪獣解剖図まで空想させるほど内部への想像力を掻き立てるのに、その実は空っぽ。

そりゃ見た人は肯定否定問わず表層の話に終始するわけだよ。内部は無いんだから。

ハリウッド版ゴジラみたいに生物的なリアルではなく、リアルな着ぐるみを描くCGって手法も納得。何しろゴジラって、嘘の話ですから。そんなのは厄災の比喩であってほんとは怪獣なんてこの世に居ないんです。

シンゴジラはかつてのゴジラ映画で使われたゴジラの着ぐるみを観察した、怪獣オタクのリアルなスケッチだったのではないか説。

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圧倒的ディテールと物語性を帯びた空虚な着ぐるみ

 

意味は製作者ではなく見るものが与える、って図式は映画や芸術の批評の歴史そのものやね。庵野秀明もそんな一観客だったわけで、その末に俺なりのゴジラを作ったわけだから中身本質があるかどうかはこの際どうでもいいのかもね。面白ければオールOK

中身が無いからペラペラとは限らないって事だな。表皮が分厚ければしょうもないメッセージ性なんかなくても成立するのかもね。

 

こんなにも早く結果が出るとは

同居人が引っ越していった。

共同キッチンに生ゴミを溜め、虫を湧かし、シンクを詰まらせコンロ周りを毎回油まみれにするあの憎き同居人が引っ越した。

先週土曜の夕方、料理前の大掃除を始めようとキッチンに入ったところ、いつもならある食いっぱなしの皿や茶碗が片付けられている。クソ邪魔な巨大中華なべもない。これは!?と思い共有リビングを勝手に占有している同居人の靴箱をチェックすると靴も無い!ああ!マジですか!ゴッド神よ!
小躍りしているうちに同居人がでかい荷物を持って部屋から出てきた。そのまま外出。部屋も開けっ放しにして帰ってきてない。

これは引越し確定でしょう!一切コミュニケーションしてないけどはっきりわかる!
イエーイ!やはり悪は滅ぶのだ!
正直、皿がなくなったの見て片付けを欠かさぬよう改心したのか!?って焦ったけどそうじゃないんだよね!イエーイ!!!

必ず追い出してやると心に決めた先日の一件

kazuma754.hatenablog.com

からこんなにも早く結果が出るとは!日々の善行の積み重ねがこういう差になって現れるのよ!イエーイ!!!フゥーーー!!!

虫が沸くから生ゴミをすぐ処理しろ!という意味のポスターを作って印刷してキッチン壁に貼ってた成果だ!イエーイ完全なる勝利宣言イエーーイ!!

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やっぱり私は正義だから勝つのだ!イエーイ!!

二度と戻ってくるなよ!