サザエさんがスターウォーズep4なら、この世界の片隅に はまさにローグワン。
イエーイお正月大好きーー
今回の正月休みでは9日で16本も映画観れたから最高だったな。
この世界の片隅に
12/31の帰国当日にスーツケースを持ったままあべのアポロシネマに駆け込んで観た。恐るべき完成度。笑える映画なのでその分のゆり戻しで悲しいシーンで泣き、絶望したとおもったらその先に希望を見出してほっとしてさらに泣く。戦って奪うのではなく、日常を過ごすための希望を掴み取る戦争映画。年表に沿って進むスリリングな演出が見事。そういや主演である のんaka能年玲奈の出世作あまちゃんも、視聴者だけが知っているある破滅までカウントダウンするドラマやったな。
ただこの映画はシンゴジラ並に日本人だけに向けられたハイコンテクスト映画やで。海外で理解されるかどうかは正直微妙なラインだ。相当日本通の外国人じゃないと、日付の意味も分からず呉と広島の位置関係も分からず、腕のあざの意味も分からないはず。その辺の大局的な説明を大きく省いているから高密度な話がテンポよく進むし、時代とは無関係であるはずのマクロな日常にピントがあってて良いのだけど。とにかく最高でした。号泣した。2016年ラストにとんでもないもの観た。大満足。原作漫画も買った。そして漫画のほうが情報量が多いので時間かけて読んでる。出るとうわさの追加シーンのあるディレクターズカット版DVDもいずれ買う。
この世界の片隅に は昭和21年1月で終わりやけど、サザエさんは同年4月から連載が始まっている。サザエさんもそれなりに過酷やったんやな。現在との連続性がすごい。サザエさんがスターウォーズep4なら、この世界の片隅に はまさにローグワン。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
そうそう、ちょっと追記。この世界の片隅に はフード描写が楽しいんだけど、そこについて昼間すごいいやな想像をしてしまって自己嫌悪になっている。
すずさんは戦中を生き延びて最終回以降は戦後を生きて現在につながるはずなんだけど、よく戦争経験者は芋とか野菜は嫌いになって甘いものとか肉しか食わない。みたいな話あるじゃないですか。もしかしてすずさんもそうなるのでは、だったらやだな。と考えてしまった。70年代ぐらいに「うちは肉しか食わん」とか言うのかな、と。
これは、この世界の片隅にの登場人物たちがひどい飯を食うところを見て俺は楽しんでいたのではないか?と自分を疑った。いや、無い食材を工面してちょっと失敗するけなげなギャグシーンなんだけど。ラッキーストライク雑炊はキッツい冗談だけど、いつまでもそんなん食ってたら悲惨だし、続編があったとしてすげえ贅沢になってたらそれはそれで俺がガッカリする。
ターザン
なんで俺はこんな映画を2017年最初の映画に選んでしまったのか
☆
セトウツミ
これは1時間ちょいあるよくできた漫才やな。おもしろいけどなぜ映画にしなきゃいけなかったのか?
☆☆☆
スーサイドスクワッド
すごい叩かれてたけど、そんなに叩くことないじゃんか!みんな弱いものいじめするなよな!
確かにキャラ説明が長いとか、ウィルスミスが全く悪人に見えないとか、戦闘パートの腰を折るようにダラダラしたバーでの会話とか、世界の終末が見慣れた光景とか、絶対落ちるヘリとか。言い出したらキリがないどうしようもないクソダル脚本だよこの映画は!でも見所がたくさんあるでしょうが!カタナの造型とかディアボロ氏とかハーレイクインとか!
なにより、デッドショットはマーベルとDCの映画としての差をはっきりさせるすごい重要なコンセプトを表現したキャラだとおもうよ。つまり、DCEUではそもそもヒーローとヴィラン/善悪の区別はなく、一般人と何かに秀でた人の2種類で分けられている(のではないか。つまり劇中に出るキーワードのメタヒューマン)。デッドショットは極悪暗殺者とされているけど、根は人情深くて必要なら人助けするしリーダーシップを発揮して皆のまとめ役にもなる。一般人から危険視されているだけで、もともとこういう奴なんだって。そう見れば(DCEUでの)スーパーマンもバットマンも体制側から全面的な信頼を得ている存在ではない設定になっている。と思う。見る側が変わればスーパーマンすら悪の宇宙人にもなるってのがBvSの大テーマだっただろ?
俺たちは傑作が続くMCUの常識に慣れきっているから、極悪暗殺者デッドショットの顔がどう見てもいい人そうなウィルスミスだからちょっと戸惑っただけなんだって。そういう変わったことするわりに本筋が全然おもしろい話じゃないからコケてる風に見えるだけ。オッケー
☆☆☆
ドントブリーズ
家族で観にいこうという話になってたけど流れてひとりで観にいった。それで正解。とくにラスト。オ、オエエーーーッッ!!
☆☆☆☆
フローズン
予算あるのか無いのかよう分からん映画。雪山で遭難する映画。出演者の一人がXMENでアイスマン役の人だったけど、これは公開当時話題になってたっけ?
☆☆
THX-1138
難解。ちょうど最近ジョージオーウェルの1984年を読み終えたころだったのでディストピアものは食傷気味だった。特撮部分はおもしろかった。
☆☆
アンフレンデッド
前編パソコンの画面上の出来事として進行していく。アイデアは、まあ。
☆☆
ヒメアノール
完全無欠のサイコサスペンス。タイトルを入れるタイミングが最高。日常と狂気がはっきり入れ替わってもう戻れなくなる絶妙のタイミング。めっちゃくちゃおもしろい。最高。
☆☆☆☆
アイアムアヒーロー
有村架純はそれでいいのか。何しにきたんだ。ちょっと期待しすぎたな。
☆☆☆
ほしのこえ
ちょっとさすがに時代を感じる。
☆☆
言の葉の庭
限りなくヴィジュアル面が君の名は。に近づいている。何がダメっていうあれじゃないんですけどね。秒速5センチメートルよりはオチをつけて完結させようという意欲を感じる。
☆☆
ローグワン
正直に告白すると、中盤は目を開けているので精一杯だった。精神的には寝てた。
構成がちょっと変わってる。大きい見せ場が前半にちょっと、残りの後半全部戦闘。娯楽大作スターウォーズなのにこの変則構成。この辺が追加撮影でもどうにもならなかった部分か。
ただ後半は文字通りスターウォーズだった。必ずしもライトセイバー戦がなくてもスターウォーズは成立することを証明した功績は大きいのでは。
ダースベイダーや帝国軍、デススターの圧倒的悪役感・恐怖演出とそれに立ち向かうローグワンの大活躍。後半の巻き返しで最高になりました。でもやっぱりギャレスを信用するな!
☆☆☆☆
怪獣総進撃
ほのぼのしてた。動くミニラをはじめて見た。
☆☆☆☆
崖っぷちの男
面白くなくは無いけど、でもこれって普通のサスペンスですよね!?
☆☆☆
スポットライト 世紀のスクープ
テレビの再現ドキュメンタリー。テーマのセンセーションだけでアカデミー賞作品賞を?
☆☆☆